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汗が止まらないのは、「男の更年期」のせい!?

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汗が止まらないのは、「男の更年期」のせい!?

特に暑いわけでもないのに、ただ立っているだけでダラダラと汗が流れ出てくる――そんな多汗の症状に悩む中高年の男性は少なくありません。ただ、その止まらない汗は、男性の更年期障害のサインの可能性が。詳しくは以降で解説していきます。

男性更年期の諸症状に 男性ホルモン(メチルテストステロン)配合のお薬

本記事の監修薬剤師

監修薬剤師 植田昌男

氏名:植田 昌男
経歴:近畿大学薬学部薬学科卒業 薬剤師免許取得(平成7年)
社歴:平成19年6月 入社


夏じゃないのに汗が止まらないのはなぜ?

蒸し暑い季節は、どんな人でもたくさん汗をかきます。特に筋肉量の多い男性は、汗っかきの人が多いもの。ただ、涼しい季節になっても汗が止まらない場合、「多汗症」という病気の可能性があります。


多汗症とは、その名のとおり異常な量の汗をかいてしまう病気です。多汗症には、背中や腹部、足など全身の汗が増える「全身性多汗症」と、手のひらや足の裏、脇の下など特定の部位だけ汗が増える「局所性多汗症」の2種類があります。それぞれ以下のような原因で発症すると考えられています(原因不明のこともあります)。

全身性多汗症の原因

  • 甲状腺機能亢進症
  • 肥満症
  • 更年期障害
  • パーキンソン病
  • 感染症(結核や敗血症など)
  • 薬の副作用(向精神薬、睡眠導入薬、ステロイド薬など)

局所性多汗症の原因

  • 精神的な緊張
  • 辛いものを食べた
  • 胸部交感神経の切除

40代以降の男性で汗が止まらないなら、更年期の影響かも!?

「全身性多汗症の原因」で挙げたように、更年期障害は発汗の原因のひとつです。特に40代以降の男性で大量の発汗が見られる場合、この男性更年期障害が原因の可能性があります。「え?更年期障害は女性特有のものじゃないの?」とびっくりされた方も多いでしょうが、更年期障害は男性にも起こり得るもので、医学上「LOH症候群」(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれます。


男性更年期障害を発症するのは40代頃からで、これには男性ホルモンである「テストステロン」の減少が関連しています。テストステロンの分泌量は10代前半から急激に増え、20歳頃をピークに、以降は加齢とともに年々なだらかに減少していきます。しかし、何らかの原因でテストステロンの分泌量が急激に減ってしまうと、下記のような症状を引き起こすようになります。

  • 性欲の減退、勃起不全(ED)
  • 筋肉痛や関節痛
  • 全身の倦怠感
  • 汗が止まらない
  • ほてり、のぼせ
  • 動悸
  • 頭痛
  • めまい、耳鳴り
  • 頻尿
  • 太りやすさ
  • 不眠
  • 憂うつ、不安感
  • イライラ
  • 興味や気力の喪失

テストステロンが減少すると上記のような症状が見られるのは、テストステロンには筋肉や骨をつくったり、性機能を維持したりする作用や、認知に関連する機能があるためです。中高年の男性で、これらの心身症状が複数見られる場合は、男性更年期障害かもしれません。
(上記の症状に加え、男性ホルモンの分泌量の血液検査にてフリーテストステロンの数値が8.5pg/mL未満の場合は、男性更年期障害と診断されるのが一般的です。)

ストレスで男性更年期障害に!?

テストステロンは加齢とともに減少していくものですが、ストレスの影響も大きいと考えられています。そもそもテストステロンは、大脳の視床下部からの指令を受け、精巣でつくられるものなのですが、精神的なストレスにさらされると交感神経が優位になってしまい、今度は大脳からテストステロンをつくらないよう指令が出始めてしまうのです。


実際、男性更年期障害の患者は50~60代に多く見られます。これは加齢に伴うテストステロンの減少に加え、仕事や家庭内でのストレスが溜まりがちな年齢層ということも関係しているのでは、と考えられています。

男性更年期障害による多汗、どうすれば改善する?

更年期の影響で汗が止まらなくなってしまった場合は、根本的な原因である男性更年期障害の治療が必要になります。


まずは自分でできることとして、テストステロンの減少を防ぎ、分泌量を高めるような生活習慣に切りかえましょう。具体的には、ストレスを溜めずにこまめに発散すること、十分な睡眠をとること、テストステロンを増やす作用があるといわれる筋トレを習慣づけること、男性ホルモンの増強に効果的とされるにんにく、にら、山芋、肉類などのタンパク質を摂取すること、などが挙げられます。


また、泌尿器科などの専門外来で、男性更年期障害の治療を進めていくのもよいでしょう。病院では、比較的軽い男性更年期障害であれば、医師の診断のもと漢方薬や抗うつ薬、ED治療薬など症状に応じた薬を処方され治療が進められます。


一方、症状が重い場合は、男性ホルモン補充療法として2~4週間に1度、テストステロン製剤の注射を実施することがあります。ただ、テストステロン製剤は精子をつくる機能を抑制し、男性不妊を引き起こす恐れもあるため、将来的に子供を希望する男性に対してはhCGホルモンの注射を、週1~2回のペースで行うことになるでしょう。

男性更年期障害の患者は国内に600万人以上。できるケアを始めよう

「更年期障害=女性の病気」と思っている方にとっては、なかなか驚きの内容だったのではないでしょうか。
実は男性更年期障害の患者は、国内に600万人以上いるとも推定されています。汗が止まらない以外にも該当する症状が多ければ、漢方薬による男性ホルモンの補充で、症状が改善されるかもしれません。生活習慣の改善や市販薬の服用、病院の受診など、できそうなケアから始めていきましょう。

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