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男性更年期にみられる症状の特徴は?症状改善のためにできることは?

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男性更年期にみられる症状の特徴は?症状改善のためにできることは?

加齢によるホルモンバランスの変化から、心身にさまざまな不調が起こる更年期障害。
従来は女性のみの症状と考えられてきましたが、男性更年期もあるとわかってきました。
今回は男性更年期にみられる症状と、症状改善のための方法を詳しく解説していきます。

男性更年期の諸症状に 男性ホルモン(メチルテストステロン)配合のお薬

本記事の監修薬剤師

監修薬剤師 植田昌男

氏名:植田 昌男
経歴:近畿大学薬学部薬学科卒業 薬剤師免許取得(平成7年)
社歴:平成19年6月 入社

更年期は男性にも訪れる。男性更年期とは

更年期という言葉は、もともとは女性の閉経に伴う心身変化・不調症状を指すものとされましたが、近年では男性にも更年期にあたる時期があるとわかってきました。

男性の更年期とは、加齢によって男性ホルモン分泌量が減少し、これに伴う性ホルモンバランスの変化に心身が適応するまでの期間を指しています。
具体的には、壮年期から老年期までの移行期間である40~60代に訪れることが多いです。

また男性の場合、更年期が社会的に責任ある立場になりやすい年代と重なることから、ホルモンバランスに加え社会的・心理的ストレスが発症に影響するとも言われています。
症状としては、女性と同様に心身の両方にさまざまな症状が現れます。

のぼせや不眠…。男性更年期にみられる症状

男性更年期に現れやすい代表的な身体症状と精神症状としては、以下が挙げられます。

男性更年期にみられる身体症状

  • 朝立ちの消失や勃起不全(ED)など、性機能の低下
  • のぼせや多汗、またこれによる不眠
  • 慢性的な全身の倦怠感、または疲労感
  • 原因不明の筋肉や関節の痛み
  • 筋力、体力の低下
  • 骨密度の低下
  • 血液中のコレステロール値や血糖値の増加
  • 血管や臓器の機能低下による、生活習慣病の発症
  • 頭痛や耳鳴り、めまい
  • 頻尿

男性更年期にみられる精神症状

  • 常にイライラを感じるようになる
  • 原因不明の不安感、または焦燥感
  • 集中力や記憶力が低下し、無気力になる
  • 上記精神症状による不眠
  • 抑うつ気分
  • 性欲減退

もしかして男性更年期?主な症状をチェック

前項で確認した男性更年期の代表的な心身症状を参考に、ここからは、男性更年期を発症しているかどうかをチェックしていきましょう。

以下に、男性更年期症状の有無をチェックできるシートを作成しましたので、自分に当てはまる症状がないか確認してみてくださいね。

男性更年期の診断チェックシート

□この頃いつもだるさや疲れがあり、なんとなく全身の調子が悪いと感じる
□特に運動やケガをしたわけではないのに、筋肉や関節に痛みがある
□急に顔や体が熱くなってのぼせたり、ひどく発汗することが増えた
□夜によく眠れなくて、昼間に急な眠気に見舞われることがある
□仕事や趣味に対する興味や集中力が薄くなり、行動意欲がなくなってきた
□筋力や体力が低下しているのか、すぐ疲れを感じるようになった
□もう自分は力尽きてきて、絶頂期を過ぎたんだなと漠然と感じる
□感情の起伏がなくなり、どうでもいいと落ち込むことが増えた
□神経質になり、いつもイライラや不安感・焦燥感を持つようになった
□ひげが伸びるのが、遅くなってきたと感じる
□トイレに行く回数が増え、尿のキレも悪くなったと思う
□朝立ちすることがなくなってきた
□勃起機能の低下を感じるし、性欲そのものも減退していると感じる


上記に複数当てはまった男性は、加齢によるホルモンバランスの変化やストレスから、男性更年期を発症している可能性が高いと言えます。

食事と運動が、男性更年期の症状改善におススメ!

前項のチェックシートから男性更年期発症の疑いが強いと判断される場合は、まずは日々の生活習慣を変えることで、症状の改善をめざしましょう。

男性更年期による症状を改善するには、更年期の原因となる男性ホルモン・テストステロンの分泌を促す食事と運動習慣を身に着けるのが効果的です。

まず食事面では、心身に良い栄養バランスのとれた食事内容を意識するとともに、男性ホルモン増加に役立つ以下の食品を積極的に摂るようにしてください。

男性ホルモンの増加に役立つ食品

  • ニンニク、ネギ、ニラ、タマネギなどのネギ類
  • 山芋、めかぶ、オクラなどのネバネバした食品

次に運動面ですが、適度な負荷で筋肉を動かせてストレス解消にもなる1日30分程度のウォーキングや軽めのジョギングから始めて、体力的に余裕がある場合は競技スポーツにチャレンジしてみてください。

継続して運動することで筋肉が刺激され、テストステロンの分泌量が増えると言われていますので、食事習慣の見直しとあわせてぜひ実践してくださいね。

病院で男性更年期を治療する場合は

食事や運動の習慣を変えても症状が改善しない、または日常生活や仕事に支障が出るほど男性更年期の症状が重い場合は、病院で治療を受けることをおすすめします。

病院では更年期症状の程度により以下の治療を受けられますので、覚えておきましょう。

軽度の男性更年期症状に対する、病院での治療法

自覚症状が軽度で、検査である程度の男性ホルモン量が確認された場合は、以下のような治療が行われます。

  • 心身の倦怠感や疲労感に効果的な漢方薬「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」の処方
  • 気分の落ち込みが強く出ている場合は、抗うつ薬や抗不安薬など向精神薬の処方
  • 骨密度の低下がみられる場合は、骨粗しょう症薬の処方
  • 性欲減退や勃起不全が気になるようなら、ED治療薬の処方

重度の男性更年期症状に対する、病院での治療法

自覚症状が重い、または検査で男性ホルモン量が著しく低下していると判明した場合は、体内のテストステロン量を増やすために以下の治療が行われます。

  • 2~4週間に1回の頻度で、腕やお尻にテストステロン製剤を注射する
  • 将来的に妊娠を希望する場合は、生殖機能への影響がないhCGホルモンを毎週1~2回注射して、テストステロンの分泌を促す

男性更年期を発症すると、心身の両方に多様な症状が現れる

男性の更年期には女性更年期と同様の心身症状の他、EDなど男性特有の症状もみられます。これらの症状は生活習慣の見直しである程度は改善できますが、病院での治療も受けられます。

ただし、男性更年期に対してどのような治療がとられるかは、病院の判断や各人のホルモン値・自覚症状の程度によっても変わりますので、強く出ている症状にあわせて内科・泌尿器科・精神科・心療内科のいずれかを、早めに受診しましょう。

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