和漢コラム便秘の解消にCOLUMN

便秘がちな高齢者に伝えたい、便秘を改善する4つの方法

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高齢者の便秘対策、薬や食物繊維の種類にも注意

服用している薬の影響

高齢になると、病気の治療のため定期的に薬を服用している人が多くなります。内服薬のなかには便秘を起こしやすい副作用を持つものもあります。例えば不整脈の薬や血圧を下げる薬、抗生物質などのなかには、そのような薬も。

便秘改善のためにいろいろな対策をやっても改善がみられないなら、薬の副作用が関係していないか確認を。そのときは必ず医師に相談し、適切な対応を聞いてください。

不溶性食物繊維の摂り過ぎ

便秘改善によいと言われる食物繊維。便のかさを増して腸に刺激を与え排便をうながす「不溶性食物繊維」と、便を柔らかくして腸内環境を整える「水溶性食物繊維」の2種類があります。不溶性食物繊維は主に穀物・豆類・根菜類に多く含まれ、水溶性食物繊維はコンブ・ワカメ・ヒジキなどの海藻類に豊富に含まれています。

高齢者の便秘の場合、不溶性食物繊維の摂り過ぎは禁物。不溶性食物繊維には水分を吸収する性質があるので、便の水分をどんどん吸い取ってしまいます。さらに高齢になると腸の動きが鈍くなるため、便が腸内に滞在する時間が長くなる傾向が。そうなると長時間にわたって水分を吸い取られたカチカチの便が、高齢者の腸内に留まりがちになります。

硬い便を排出するのは、大腸の動きや腹筋の筋力が弱くなっている高齢者にとって大きな負担。不溶性食物繊維は食べ過ぎないようにご注意ください。

高齢者の便秘改善は、からだに優しい方法で

高齢になると、若い頃には思いもしなかった様々なことが面倒になると言います。例えばトイレに行くのもその1つ。便意はあるのに、立ち上がってトイレまで行くのがおっくうで、つい我慢して排便のチャンスを失うことも。足腰が弱ってくると、「もし転んだら・・・」という不安もあって、よけいにイヤになってしまうのかもしれません。

高齢者の便秘改善はムリをせず、年齢を重ねた現在の体調に合う方法を取り入れることが重要。例えば部屋をトイレに行きやすい場所に変える、立ち上がりやすいようにイスの高さを調節するなど、面倒くささや不安を少しでも減らす工夫を。

ご紹介してきた内容を、ぜひ身の周りの高齢者の便秘改善に役立ててください。高齢者になる日は、誰の身にもいつかはやってくるもの。自分にはまだ関係のない話と決め込まず、少し早めの予習のつもりでご自身もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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