和漢コラムニキビの治し方COLUMN
4月は春ニキビに要注意!新生活スタートに備える肌ケア
春ニキビの原因(2)生活環境の変化によるストレス
春ニキビを引き起こすもうひとつの要因は、生活環境の変化によるストレスです。
春は新生活スタートにともなうイベントが目白押しの季節。社会人なら異動や引っ越し、後輩ができたり上司が変わったり、周囲の環境がガラッと変わることがあります。
新しい環境に飛び込み、やったことのない仕事をしたり、初めて会う人と新しく関係を作ったり・・・こうした環境の変化は、自分では平気なつもりでいても、気づかないうちに心と体に大きなストレスをかけています。これが春ニキビを引き起こすひとつの原因になっているのです。
過剰なストレスがかかると、これに対抗するため女性であっても男性ホルモン(テストステロン)の分泌が増え、逆に女性ホルモン(エストロゲン)が減ってしまうことがあります。女性らしさや肌の潤いを保つ働きのある女性ホルモンが減り、角質を厚くしたり皮脂分泌を促したりする男性ホルモンが増えるということは、ニキビ発生リスクがジャンプアップしてしまうということ。冬のダメージでバリア機能が弱まっているうえに、ホルモンの影響で過剰になった皮脂や角質が毛穴を塞いで、ニキビができてしまうというわけです。
また、ストレスで交感神経が優位な状態がずっと続くと、体の末端の血流が悪くなります。すると肌の毛細血管までじゅうぶん栄養や酸素が行き渡らず、健康な肌細胞が育ちません。肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れからニキビや吹き出物ができやすくなってしまうのです。
生活を見直して春ニキビ対策
男性ホルモンが過多になることを防ぐには、原因となっているストレスをなくすことが一番ですが、責任ある社会人にとってはムリな話。その代わりにできる効果的な方法として、睡眠の質を上げることがあります。
睡眠不足はストレスを悪化させてしまいますが、逆に質の良い睡眠がしっかりとれていれば、多少のストレスは一晩でリセットできます。そして質の高い睡眠は、ホルモンバランスを整えることに有効です。
睡眠の質を高めるためのポイントは4つ。
- 寝る3時間前までに夕食を済ませる
- 寝る直前にスマホやパソコンを見ない
- 寝る前にはカフェインやアルコールを摂らない
- 寝る1時間くらい前にお風呂を済ませる
体が休息と回復に専念できるよう、胃のなかは空にして寝ることや、寝る直前は強い光(特にブルーライト)を目に入れないようにすること。カフェインやアルコールは覚醒作用があるので摂らないこと、お風呂を利用して体温の落差をつくりスムーズに入眠することなどがポイントです。
質の高い睡眠がとれれば、睡眠中に活発に分泌される成長ホルモンが、できてしまったニキビを治すことに役立ちます。女性ホルモンもきちんと分泌され、男性ホルモンが過剰になることを抑制してくれます。ストレスから来る大人ニキビ対策には、良質な睡眠が欠かせないのです。
春ニキビを防ぐもうひとつの方法は栄養面。ニキビ予防に欠かせないビタミンCは、ストレスによってどんどん消費されてしまいます。すると普通に食事をとっているだけでは不足してしまいがち。
ビタミンCはアセロラやパプリカ、キウイフルーツなどに豊富ですが、ストレスが多い時は食べ物だけで必要量を摂取するのは大変です。サプリメントなどの力を上手に借りて、ビタミンCが不足することのないように気をつけましょう。
睡眠と栄養をしっかりと確保しながら、日常生活にも環境変化に対するストレスをうまく逃がしてあげる工夫を取り入れれば、春ニキビ対策はバッチリです。
がんばっている自分を認めて、休みの日には仕事を忘れ、ゆっくりと過ごしてみましょう。何も考えず、心底リラックスできる時間を作ることが、交感神経をゆるめて肌の血流を良くすることにつながります。
そのほかにも仕事以外の趣味に没頭したり、好きなスポーツや散歩など、適度に体を動かすこともいいストレス発散になります。
ニキビのない元気肌で新生活をスタートしよう!
では以下に春ニキビを防ぐ方法をまとめてみます。
- 肌状態に合わせてスキンケアを微調整する
- 紫外線対策を取り入れる
- 質の高い睡眠をとる
- ビタミンC不足に気をつける
初対面の人と話す機会も多い新生活。ニキビがあるとそれだけで自分に自信が持てず、あなたの本来のキャラクターが発揮できません。
ニキビのない元気肌で新生活をスタートするために、春の肌トラブルの要因を知り、先取りしてニキビを作らないケアを取り入れていきましょう!