和漢コラム膀胱炎の改善にCOLUMN

膀胱炎は「初期のうちに早く治す」が正解!

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膀胱炎膀胱炎の症状があるのに、忙しくてすぐに病院に行けない。今日は休診日だった・・・。そんな時の正しい対処法をご紹介します。

膀胱炎の初期症状をチェック

女性トイレ健康な女性で、急に以下のような症状があらわれた場合は、ほとんどの場合が単純性膀胱炎(急性膀胱炎)を疑います。
まずは、今の状態がどの程度なのかを確認しましょう。

・ いつもよりトイレが近い
・ 下腹部がムズムズ、違和感がある
・ トイレの後すっきりしない。残尿感がある
・ トイレの回数が増えているが、一回の尿の量は少ない

もう少しくわしく説明すると、

  • トイレが近くなる(頻尿)
    膀胱炎は膀胱の中の粘膜が炎症をおこす病気。炎症によって膀胱が刺激されることで尿意をもよおします。
    それでも、作られる尿の量が増えるわけではないので、一回あたりの尿の量は少なくなります。
  • 下腹部の違和感や残尿感がある
    膀胱が炎症を起こしていると、圧迫感や不快感を感じることがあります。トイレの後にすっきりしないのも、炎症による刺激と考えられます。

さらに進んでいる場合の症状とは?
単純性膀胱炎とは?

病院にすぐ行けないときは、膀胱炎の市販薬を

薬剤師上記でご紹介した症状がある場合、初期の膀胱炎が疑われます。
しっかりと見極めるには、専門医療機関で膀胱炎検査をうけるのが一番ですが、「忙しくて病院に行く時間がない」「休診日だった」という場合、市販薬という方法もあります。

膀胱炎は、大腸菌などの細菌が尿道口から入り、膀胱で増殖して起こる病気膀胱炎とは、膀胱のなかに大腸菌などの細菌が侵入して、膀胱の粘膜が炎症をおこしている状態。そのまま放置しておくと、さらに炎症が進んで症状が悪化したり、別の深刻な病気をひきおこしてしまう可能性もあります。
そうならないためには、炎症をおこしている原因菌を、できるだけ早く退治する必要があります。

膀胱炎専用のお薬を服用しはじめると、初期の段階なら症状は少しずつおさまってきます。症状がなくなればひと安心ですが、原因菌を退治するために、症状の改善後も2~3日はお薬は飲み続けてください。

また、服用後2~3日たっても症状が改善されない場合は、すぐに専門の医療機関を受診してください。

膀胱炎の市販薬を選ぶポイントは?

膀胱炎を早く治すために気をつけること

水飲む女性膀胱炎を早く治すために、以下のポイントをおさえておきましょう。
・症状改善後も、2~3日はお薬をのみ続ける
・水分をしっかりとって、積極的にトイレへ行く
・睡眠をしっかりとる

症状改善後も、2~3日はお薬をのみ続ける

これはもっとも大切なポイント、膀胱炎をしっかりと治すための近道です。

なぜなら、お薬の抗菌作用によって原因菌の勢いは衰えても、原因菌自体が消えたわけではありません。尿で洗い流して、体内から退治してはじめて治ったといえるのですが、それには一定の期間が必要です。
途中でやめて原因菌が残ったままにしていると、身体の免疫力が下がったタイミングで再び息を吹き返し、膀胱炎をくり返してしまう可能性が高くなります。

水分をしっかり摂取して、積極的にトイレへ行く

上記でご紹介したとおり、薬で弱らせた原因菌を排出するためにしっかりと尿を出すことです。
いつもよりたくさんの水分を摂るようにしましょう。種類としては、薄めのお茶や水、白湯が理想的です。カフェインが含まれるもの、アルコールやフルーツジュースなどは、膀胱を刺激する可能性があるので避けるようにしましょう。

睡眠をしっかりとる

十分な睡眠をとることで、免疫力が高まるとともに、ストレスの軽減や、炎症をおこしている部位の回復を助けてくれます。

膀胱炎の市販薬のえらび方

漢方の生薬ドラッグストアや薬局の店員さんにはどうも相談しづらいという方のために、お薬選びのポイントをご紹介します。
膀胱炎の市販薬は、漢方の生薬をベースにしたものがほとんど。生薬の名前がむずかしいだけに判断がつきにくいのですが、それぞれに効能は異なるのでしっかりとチェックしましょう。

原因菌を退治するため「抗菌作用」のしっかりしたお薬を

膀胱炎の症状をおさえるためには、悪さをしている原因菌を取り除くことが先決です。細菌を弱らせるには抗生剤が威力を発揮しますが、市販薬で抗生剤は販売されていません。
抗菌作用のある生薬にはウワウルシ、シャクヤク、カンゾウなどがありますが、尿路消毒薬として使われてきたウワウルシはとくに抗菌作用が高いと言われています。

弱らせた原因菌を洗い流すため「利尿作用」も重要

抗菌作用によって弱らせた原因菌を排出するためには、尿をたくさん出すこと。そのために利尿作用が必要になります。
生薬でいうと、タクシャ、ソウジュツ、ニワトコ、シャゼンシ、ブクリョウ、チョレイ、ウワウルシなど、その他にもさまざまな種類があります。

痛みを緩和するためには「鎮痛作用」と「抗炎症作用」

つらい排尿痛をやわらげるために必要なのが、鎮痛作用と抗炎症作用。
抗炎症作用の高い生薬としては、ソウジュツ、サンシシ、オウゴン、シャクヤク、チョレイなど。鎮痛作用が期待できるのは、サンシシ、ボウイ、ケイヒ、シャクヤクなどです。

お薬の効能・効果を確認する

パッケージの裏側などに書かれている「効能・効果」は、その病気の治療に効果を発揮することが公に認められたことを意味します。
念のため、ここをチェックすることも忘れずに。

膀胱炎の市販薬「腎仙散」

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