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漢方と生薬
■生薬ってなに?
生薬の定義は「薬用にする目的を持ち、植物、動物、鉱物などの天然物の一部に乾燥、または簡単な加工を施したもの」とされています。
生薬には主に植物生薬と動物生薬がありますが、大部分が植物生薬で、生薬の材料になる植物は「薬用植物」と呼ばれています。
■生薬にはどんなものがあるのでしょうか?
薬用植物をそのまま薬として使うものもありますが、ほとんどが薬効成分の含まれている部分(根、種、葉、茎、皮、果実等)を乾燥させて粉末にしたり、煎じて飲んだり、布に浸して患部あてたり、煎じたものを乾燥させたエキスとして服用したりします。
また、同じ薬用植物でも部分(根、種、葉、茎、皮、果実等)によって薬効が異なることもあり、それぞれの生薬名が使用されています。
(例えば、葛根、紅花、桂皮、山査子等)
■生薬の薬効ってどんなもの?
1つの生薬は薬効が1つとは限りません。たいていの生薬は複数の薬効を持っています。また生薬を合せることにより効果が強くなったり、逆に弱くなったり、中には全く違った薬効を示す場合があります。
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