和漢コラムニキビの治し方COLUMN
背中ニキビの意外な原因と、みるみる改善する方法
いつのまにか背中にできている、大きなニキビや吹き出物。背中ニキビのせいで着たいデザインの洋服が着れず、ブルーな気分になったことがある人もいるでしょう。これから薄着になる季節は、特に女性の大敵です。
自分では見えにくく、気付くのが遅れて悪化してしまうことも多い、やっかいな背中ニキビ。実はその原因は、意外なところにありました。原因を避けて、ニキビ改善に役立つ方法を試していけば、夏までにはきっとキレイに治ってしまうはず。
ニキビや吹き出物のないすべすべ背中なら、流行の背中開きトップスや水着も堂々と着こなせます。もちろん露出した分、紫外線対策も忘れずに。自慢の背中で、夏を満喫していきましょう!
背中ニキビの原因は、体の構造+洗い方
背中ニキビの主な原因は下記の4つ。体の構造上しかたのないものもありますが、日々の心がけで避けられるものもあります。さっそくチェックしてみましょう。
- 1. ニキビができやすい毛穴の構造
- 2. シャンプーやトリートメントの成分が肌に残っている
- 3. 背中を上手に洗えていない
- 4. 洗濯洗剤の刺激
- 5. 目が届きにくく重症化しやすい
1. ニキビができやすい毛穴の構造
背中や頭は体のなかでも皮脂腺の多い場所です。しかし背中は頭部と違って、生えている毛は産毛程度。頭皮のように太い毛が生えていれば、毛の成長とともに皮脂が排出されて詰まりにくいのですが、背中は皮脂の分泌量の割に毛自体が細く、毛穴と毛の間に隙間があります。そのためその空間に皮脂が詰まりやすく、ニキビができやすいのです。
毛穴詰まりを避けるには、肌の角層を守って清潔を保つ、日々のお手入れが大切です。
2. シャンプーやトリートメントの成分が肌に残っている
髪を洗った時のトリートメント成分などが背中に残ってしまうことも、実は背中ニキビの大きな原因のひとつ。
髪の毛をサラサラにしたり艶を出したりするために含まれるシャンプーやトリートメントの成分は、ヌルヌルとして肌に残りやすい性質を持っています。
ですからシャンプーの泡等が背中を伝って流れると、さっと流した程度ではこの成分が肌に残ってしまいがちです。残った成分は、汚れとなって毛穴を詰まらせ、背中ニキビの原因に。
これを避けるには、「先に髪を洗ってから、次に体を洗う」。背中ニキビ対策には、洗う順番も重要です。
3. 背中を上手に洗えていない
お風呂で体を洗うとき、背中の中央は特に自分の手が届きにくい部分。しっかり洗えていないこともありますし、逆にナイロンタオルなどを使うことで、ゴシゴシこすりすぎていることもあります。
汚れをしっかり落としつつ肌に必要なうるおいを残して洗うには、微妙なさじ加減が必要ですが一人ではなかなか難しいものです。
また、お風呂はいつもシャワーでさっと済ませている場合、背中までしっかり温まらず、毛穴が開いていないため、よく洗えていないことがあります。「そういえばしばらく湯船に浸かっていない」という人は、この点でもチェックが必要です。
4. 洗濯洗剤の刺激
見落としがちなのが、衣服に残った洗濯洗剤の影響です。
背中は下着が直接、広範囲に肌に触れる場所。特に柔軟剤はすすいだ後も衣類に残っているため、肌に合わないとニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こすことがあります。
肌のバリア機能は日々変動するので、以前大丈夫だったものがダメになることも。疑わしいなら合成香料、合成着色料、蛍光漂白剤など、肌に刺激のある成分が添加されていない洗濯洗剤や柔軟剤に変えてみるのも一案です。
5. 目が届きにくく重症化しやすい
顔なら少しブツブツができたり、赤く炎症を起こしたりしたらすぐに分かるので、早めにケアができます。ところが背中となるとそうはいきません。大きく腫れ上がってから気付くということが多く、薬を塗るのもひと苦労。できてからのケアもしにくいため、重症化しやすいのが背中ニキビの特徴です。