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やっかいなおしりニキビ、本当の原因と対策法を教えて!

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おしりにニキビ、水着の季節も憂鬱におしりにいくつも凸凹ニキビができてしまって、座るたびに痛い、ニキビ跡なのか黒ずみも気になる。おしりニキビに悩んでいる女性は意外に多いようです。

そうそう人に見られる場所ではないけれど、下着が当たって痛かったり、気になって仕事や勉強に集中できなかったりと、何かとやっかいなおしりニキビ。

さらにこれから夏に向けて水着になる機会も出てくれば、せっかくのウォーターレジャーがちっとも楽しめませんよね。

実はおしりのニキビの原因は、アクネ菌以外にもいくつか考えられます。原因を間違えていたら治るものも治りません。

憎きおしりニキビを夏までには絶対治したいというあなた、ぜひこのコラムを読んで本当の原因を知ってください。正しい対策ですべすべのおしりを手に入れたら、自信を持って夏を満喫していきましょう!

おしりニキビの原因

すべてのニキビの原因は、毛穴に皮脂が詰まって、アクネ菌が繁殖してしまうこと。ですから、皮脂腺が分布している場所ならどこでも、ニキビができる可能性があります。

皮脂腺は手のひらや足の裏を除く体じゅうに分布していますが、特に皮脂腺が発達しているのが頭部や顔のTゾーン、胸や背中の中央など。これらの場所は特にニキビができやすい場所ということができます。

ところがおしりの場合は、とくに他の部位に比べて皮脂腺が発達しているわけではありません。にも関わらずニキビができやすいのには、いくつかの理由が考えられます。

おしりにニキビができやすい理由1:刺激が多い(圧迫・摩擦・蒸れなど)

おしりにニキビができやすい理由:生理用品などの刺激

圧迫や摩擦によって毛穴が詰まると、ニキビができやすくなる

おしりは常に体重がかかりやすい場所。座っている時も寝ている時も、おしりは重力によって圧迫されています。
その他にも、下着のゴムなどによる圧迫や摩擦、女性の場合はストッキングによる圧迫など常に過酷な環境にさらされることで、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れて、おしりニキビの原因につながります。

汗などで蒸れて雑菌が繁殖することも、ニキビの原因に

季節に関係なく、おしりは汗をかきやすい場所でもあります。皮膚が湿った状態がつづくと雑菌などの繁殖が促進され、おしりニキビができやすい環境をつくってしまいます。

刺激を受けたおしりの肌は、細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れがち

圧迫や摩擦、蒸れなどの刺激が肌に与える影響について、もう少し詳しく説明すると以下のようなメカニズムになります。
通常なら、肌の奥で生まれた肌細胞の赤ちゃんは、少しずつ成長しながら肌の表面に押し出され、成熟した頃に肌の表面に並ぶようになっています。そして最後には、垢となって剥がれ落ちていくサイクルがターンオーバーです。

ところが肌の角質が摩擦等によってムリに剥がされたり、圧迫によって血流が滞るなど強い刺激が加わることで、このターンオーバーのサイクルが乱れることがあります。
新しい細胞がスムーズに育たないことで古い角質が溜まりがちになったり、刺激から肌を守ろうと角質が厚くなることで、毛穴が詰まりがちに。これがおしりニキビや皮膚の黒ずみが起こる、ひとつの原因となっています。

おしりにニキビができやすい理由2:ホルモンバランスの乱れ、食生活、ストレス

ポテトチップスやハンバーガーなど高カロリー食品

ホルモンバランスの乱れ

おしりニキビの原因は、体の中にも存在します。たとえば、慢性的なストレスを感じたとき、私たちの体はストレスに対抗するためのホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)を多く分泌します。ストレス対抗ホルモンは体にとって必要ではあるものの、男性ホルモンを刺激することで皮脂分泌が活発になり、結果的に毛穴を詰まらせて炎症が起きやすくなります。

また、体の変化とともにホルモンバランスが大きく変わる時期も、おしりニキビに要注意です。
思春期(10~20代初め)は、性ホルモンが急激に増加する時期であるため、皮脂腺の活動が活発になります。女性ホルモンのバランスが大きく変化する妊娠期間、女性ホルモンの量が急激に減少する更年期もホルモンバランスの乱れる時期です。

食生活

ニキビを引き起こしやすい食事の筆頭となるのが、高カロリーなメニュー。ポテトチップスやハンバーガーなど高カロリー食品は、体内の炎症を増加させて、ホルモンバランスの乱れにつながります。
また、高GI(糖質指数)食品(白米や白パン、砂糖など)も要注意。炭水化物を体内で急速に消化吸収すると血糖値を急激に上昇させて、皮脂腺の活動を刺激するためできるだけ避けた方がよいと言われます。

おしりにニキビができやすい理由3:そもそもニキビではない可能性

おしりにできたブツブツは、すべてニキビだと思っていませんか?ニキビならアクネ菌が繁殖して炎症を起こしているはずなので、アクネ菌を殺菌すれば、ニキビの炎症は収まっていきます。
もしも市販のニキビ治療薬が効かないと感じるのであれば、ニキビではない可能性も疑ってみましょう。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の可能性

皮膚のコンディションを良くすると、ニキビケアに毛孔性苔癬とは、角質が毛穴に詰まってブツブツ・ザラザラといった皮膚の隆起が起きている状態のこと。色は肌色や薄い赤色、褐色などのことが多く、痒みや痛みなどの自覚症状はほとんどないのが特徴です。
小児から思春期に多いためニキビと間違えやすいのですが、ニキビと違って炎症は起こしていないのが毛孔性苔癬。殺菌系のニキビ治療薬を塗っても効果は得られにくいので注意しましょう。

原因ははっきりとはわかっていませんが、遺伝やホルモンバランスの乱れなどが原因ではないかと言われています。対策としては、保湿が主になります。乾燥すると皮膚のコンディションも悪化しやすいので、お風呂から上がったら低刺激の化粧水等で保湿するようにすると良いでしょう。

逆に、毛穴に詰まった角質を取り除きたいあまり、ゴシゴシ洗ったり、潰したりするのはよくありません。雑菌が入って炎症を起こしたり、シミや黒ずみになってしまうこともあるため絶対にやめましょう。

マラセチア毛包炎の可能性

マラセチア毛包炎の治療は、皮膚科を受診しましょうマラセチア毛包炎は毛穴の炎症という点がニキビと同じうえ、見た目もニキビとよく似ています。ニキビと違う点は、原因となっているのがアクネ菌ではなく、マラセチア菌というカビの一種だということです。

カビの仲間であるマラセチア菌は湿気が大好き。そのため梅雨の時期から夏にかけての、汗をかいて蒸れやすい時期に多くなる傾向があります。赤いブツブツが1ヵ所に集中してたくさんでき、自然治癒しにくいのも特徴のひとつ。

治療には抗真菌薬が有効です。マラセチア毛包炎かどうかは皮膚科を受診すればすぐに分かるため、気になる人は医師の診察を受けることをおすすめします。

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