和漢コラムニキビの治し方COLUMN

繰り返すニキビの改善に、漢方がじっくり効いていく理由

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「同じものを食べてもあの子の肌はスベスベで、私にはニキビができるのはなぜ?」

理不尽だけれど、こんなことって起こりがちですよね。
洗顔、食事、睡眠・・・ニキビには人一倍気をつけているはずなのに、繰り返しできてしまうニキビ。それは、人それぞれに異なる体の内側の事情が原因になっているのかもしれません。

体の内側の不調がニキビという形になって出やすい人は、日々のスキンケアだけでは、なかなか改善が難しいこともあります。そこで試してみたいのが、漢方の力を借りること。

漢方薬は体の悩みに局所的に効くのではなく、血流や水分の流れなどを通じて体全体の問題にアプローチしていきます。その結果、人が本来持っている自然治癒力を引き出してくれるのです。

内側の問題には、内側から対処を。漢方の扉を少し開いて、なかを覗いてみませんか?
あなたの悩みを解決する、鍵になってくれるかもしれません。

本記事の監修薬剤師

監修薬剤師 植田昌男

氏名:植田 昌男
経歴:近畿大学薬学部薬学科卒業 薬剤師免許取得(平成7年)
社歴:平成19年6月 入社

ニキビに効く自然由来の薬効成分(=生薬)の種類

まずは漢方薬と生薬の違いについて、ざっくり押さえておきましょう。

植物や動物、鉱物など、自然界に存在する材料に、天日干しや加熱など、加工を施したものが生薬です。漢方薬というのは、これらの生薬を一定の割合で配合して作った薬のこと。
自然由来の成分なので、食前に飲んでも胃を荒らすことが少ないのがメリットです(なかには胃を荒らしてしまう成分もあります)。

ニキビ・吹き出物、肌荒れに薬理作用があるといわれる生薬には、次のようなものがあります。

  • キキョウ:キキョウの根を乾燥した生薬。皮膚の炎症を鎮め、膿(うみ)の排出を助ける働きがある。
  • ダイオウ:タデ科のダイオウ属植物の根。化膿性疾患(かのうせいしっかん)に効果がある。
  • ヨクイニン:ハトムギの種子。イボとりの薬として有名だが、膿を体外に排出する作用も。
  • レンギョウ:レンギョウの果実。皮膚の化膿性疾患に効果があるとされ、解毒作用(げどくさよう)も併せ持つ。
  • サンキライ:ユリ科のツル性落葉低木の根茎。繰り返しできる皮膚の化膿性疾患や慢性の皮膚疾患を改善する。
  • ニンドウ:スイカズラの茎葉。排膿作用(はいのうさよう)だけではなく、解毒作用も併せ持つ。

さまざまな植物の根や種、果実などに、それぞれニキビ・吹き出物治療に働きかける作用があることがわかります。これらを一種類ではなく複数配合して作られた漢方薬は、よりさまざまな肌トラブルの改善に役立ちます。

体の内側からニキビができてしまう仕組み

ニキビの発生に深く関わるホルモンバランス。
私たちの体のあちこちで作られ、体がうまく機能するよう日夜働いているホルモンですが、この分泌バランスが乱れると、肌の角質が厚くなったり、皮脂分泌が活発になりすぎ、途端にニキビができやすくなってしまいます。

ホルモンバランスは、大人ならストレスや生活リズムの変化などであっという間に乱れますし、思春期なら成長の過程で分泌量が急激に変化することで不安定に揺らぎがちです。

これらはいくら生活に気をつけていても限界があり、とくに思春期ニキビに関しては、ある程度仕方のない現象ともいえます。
ですから、このように体の内側に原因があると考えられるニキビの場合は、治ったと思ってもまたすぐにできてしまうことが多いのです。

その場合は洗顔や保湿、塗り薬などのニキビケアをいくら頑張っても、なかなか思うようにニキビが減っていきません。
出てきたニキビをケアするばかりでは、対策は後手に回るばかり。こんな時やるべきことは、ニキビがやってくる元=体の内側からケアすることです。

ニキビに漢方がじっくり効いていく理由

西洋医学の皮膚科では、重症化したニキビには抗生物質を処方されることが多いでしょう。抗生物質は菌を殺す薬ですので、増殖したアクネ菌を殺菌し、炎症を鎮めることが期待できます。

ところが抗生物質は、良い菌は残し、悪い菌だけ殺すという選択ができません。
体の中にはさまざまな体に良い働きをする菌が棲んでいます。これらの善玉菌に対しても影響を与えてしまう懸念があるのはデメリット。

そもそも、決まって重症化するわけではないけれど次から次にできてしまう、繰り返すタイプのニキビには、地道に塗り薬などで対応するしかないのです。

その点、症状をピンポイントではなく体全体で捉えるのが、東洋医学の考え方。体を「気(き)=エネルギー」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素に分け、これらのバランスが崩れたために不快な症状が出ていると考えます。
そこで、漢方薬に配合されたさまざまな生薬が、3つの要素にバランスよく機能するよう働きかけることで、本来人間に備わった自然治癒力を上げ、症状を改善していきます。

ニキビ治療では、エネルギー(「気」)を整え、「血」と「水」をスムーズにめぐらせることにより、体内の余分な熱を取り除き、皮膚に現れたニキビや吹き出物(膿)を排出していくことを目指します。
そのため、ニキビを改善する漢方薬を飲んでいたらニキビと一緒に冷えが治ったとか、便秘が改善したということが起こりえるのです。

副作用やデメリットは?

自然由来の生薬を使う漢方薬は、副作用が少ないイメージがありますね。確かに副作用は少ないですが、薬である以上、まったくないことはありません。
漢方薬だからと言って甘く考えず、しっかり用法・用量を守って飲むことは大切です。

また、漢方薬はその仕組み上、その人の体質に合わせて飲む必要があります。
もともと「気」が不足がちの虚弱体質の人(東洋医学では「虚証(きょしょう)」と呼びます)と、「気」がみなぎっているパワフルな体質(東洋医学では「実証(じっしょう)」と呼びます)の人が、同じニキビだからといって同じ薬を飲んでも、なかなか思うような効果が出ないことがあるのです。

自分に合う薬を見極めるには、漢方医を受診するか、漢方に詳しい薬剤師に相談するなどして自分の体質を診断してもらい、最適なものを選んでもらうと良いでしょう。

漢方薬のメリット・デメリットを知って、ニキビ対策に役立てよう

複数の生薬を配合することで、全身の調子を整えながら症状に働きかける漢方薬。対して科学的に分析された精製薬物を使う西洋薬では、症状に対してピンポイントで効果を得やすいというメリットがあります。

漢方薬も西洋薬も、どちらにもメリット・デメリットがあるため、どちらかに偏ることなく、自分の体の状態に合わせて上手に取り入れるのが賢いやり方。
体質を問わず誰でも一定の効果を得られるよう、独自に複数の生薬を組み合わせ、ビタミン、アミノ酸類なども配合した薬(和漢薬)もあるので、検討してみるのも良いでしょう。

「漢方薬って本当に効くのかな?」「よく分からないからやめておこう」と思っていたあなた。よく知らないままスルーしているのはもったいないかもしれません。繰り返すニキビの悩みから抜け出すためのひとつの選択肢として、扉を開いてみてはどうでしょうか?

ニキビの悩みに和漢のチカラを ネオ小町錠のブランドページへ

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