和漢コラム腰痛の悩みにCOLUMN
大腰筋が固くなると腰痛に。スグ技4つで腰痛改善
常につきまとい、毎日の生活を憂うつにする慢性腰痛。その原因の1つは「大腰筋」という筋肉が縮んで固まることによるもの。ですから、あなたのその腰痛をやわらげるには、大腰筋が固まってしまわないようにするのが大切なポイントです。
大腰筋は意識してケアしないと「休眠筋肉」となってしまい、次第に本来の力を失っていきます。今回は慢性腰痛の原因の1つである大腰筋がどんな筋肉なのか、なぜ大腰筋が縮むと腰痛になるのか、また大腰筋の柔軟性を高めるストレッチなどについてご紹介します。
腰痛の原因の1つ「大腰筋」はどんな筋肉?
大腰筋はお腹の奥、腰の前側にある筋肉。からだの深い部分に位置しており、背骨から骨盤の内側を通って太ももの骨につながっています。
大腰筋には骨盤を起こし、正しい姿勢を保つ働きがあります。お尻にある筋肉「大殿筋(だいでんきん)」と大腰筋が前後で骨盤の傾きを調整し、骨盤と、そこにつながる背骨をまっすぐに保っているのです。
大腰筋が縮んで硬くなると、骨盤が前に傾いてバランスが崩れ、それにつれて姿勢も悪くなります。
大腰筋と腰痛の深い関係
大腰筋は立つと伸び、座ると縮みます。座っている時間が長いと、大腰筋は最も縮んだ状態でずっと固定されることに。筋肉には動かさずにいるほど硬くこわばって、凝り固まる性質があるので、固まらないように動かすことが必要なのです。
もし大腰筋が縮んで固くなってしまうと、骨盤が前に引っ張られ、骨盤についている背骨も一緒に前に傾く。しかしそのままでは倒れてしまうので、からだは背筋を伸ばしてなんとかバランスを取ろうとします。骨盤が前に倒れたままで背筋を伸ばしてしまうと、胸とお尻が突き出て、腰が反った姿勢に。これは「反り腰」と呼ばれる状態で、腰に大きな負担がかかり、腰痛の原因の1つでもあります。