和漢コラム便秘の解消にCOLUMN
便秘が腰痛を引き起こす理由と、すぐ試したい対処法3つ
「最近うんちが出てないなあ」と思ったら、なんだか腰も痛い・・・。便秘だけでも気が重いのに、そこへ腰痛まで重なると、仕事も家事も、とても身が入るものではありませんね。
実は便秘を放置すると、腰の痛みにもつながってしまうことがあります。それは、お腹のなかのコンディションが悪化して、さまざまな悪さを働くせい。
また便秘と腰痛は、血行の悪さやストレスなど、重なる原因も多いのです。適切な対処を行えば、2つの悩みを並行して改善することも可能です。
このコラムでは、便秘が腰痛につながるメカニズムを解説しつつ、すぐに試せる改善方法を3つピックアップ。病気の心配がある場合の見分け方も、あわせてチェックしてください。
薬を飲む、湿布を貼るのも良いですが、原因が取り除かれなければまた繰り返してしまいます。お腹も腰も、毎日のケアで健康を取り戻していきましょう。
便秘で腰が痛くなる理由
便秘で腸に古いウンチが溜まってしまうと、さまざまな弊害が起こります。それらは腰痛を引き起こす原因になることが。
1. 悪玉菌が増え、有害物質を放出する
腸内にとどまったウンチは、悪玉菌の格好のエサ。悪玉菌たちはどんどん増えて、さかんに有害物質を放出します。これらの有害物質は腸壁から取り込まれて、血液の質を悪くしてしまいます。
血液は体じゅうの細胞に栄養や酸素を届ける大切な運搬役。有害物質を含んだ血液が全身をめぐれば、腰の筋肉細胞にも悪影響が出ることがあります。通常なら体を休めれば排出されていく疲労物質や痛み物質が、うまく排出できず溜まってしまい、痛みが生じることもあるのです。
2. 神経を圧迫する
頑固な慢性便秘の場合、大量のウンチが腸に溜まっていることがあります。また、悪玉菌や悪玉に傾いた日和見菌(ひよりみきん)がガスを放出するので、ガスだまりができることも。
腸管に異常に圧力が加わると、腸は助けを求めて脳にSOS信号を送ります。信号を受け取った脳は、その周辺の筋肉に「痛め!」と命令を出します。
このとき腰と腹部は近くにあるので、腰に痛みを感じてしまうことがあります。
内臓には痛みを感じる神経が存在しないため、このようなややこしい手続きを踏まないと、私たちは内臓のトラブルを知覚することができません。そのせいで、腸の痛みと腰の痛みが混線することがあるのです。