和漢コラム膀胱炎の改善にCOLUMN

尿の濁りは腎臓からのメッセージ。原因と対処法を解説

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トイレを済ませてふと気づいたら、尿の色がいつもと違う!白っぽい、or赤っぽい、濁っている、なにやら浮遊物がフワフワ浮いている・・・
見慣れない尿を見ると、「これは病気なの?」と気になってしまいますね。

このコラムでは、尿のにごり方や色によって、考えられる原因をご紹介。病気の心配のないタイプと、病気の可能性があり、医師の診察を受けるべきタイプの見分け方についても詳しく解説します。

尿は体じゅうをめぐる血液から老廃物や不要物が濾(こ)し取られたもの。しっかり観察することで、腎臓の調子、体の疲れ具合まで知ることができます。
何気なく流してしまうのではなく、今日から「流す前に観察」を習慣にして、腎臓からのメッセージに耳を傾けていきましょう。

あなたの尿はどれ?症状別、尿の濁りの原因

正常な尿の色とは、混濁(こんだく)のない淡い黄色です。茶色、赤色、白色や、にごりが強い場合など、これ以外の色は体からの何らかのサイン。
それほど心配のいらない一過性のものと、病気によるものがあるため、正しく見極めることが大切です。

1. それほど心配のいらない尿の濁り

  • シュウ酸を多く含む食品の摂りすぎ
  • 動物性たんぱく質の摂りすぎ

シュウ酸とはいわゆる「アク」のこと。摂りすぎると尿中に溶け出し、濁って見えることがありますが、一過性であればそれほど問題ありません。ただしシュウ酸過多が続くと尿中のカルシウムと結合し、尿路結石などの原因になることがあるので注意が必要です。

シュウ酸はほうれん草やタケノコ、ナスといった野菜類や、バナナ、チョコレート、煎茶や番茶、コーヒー、紅茶といったお茶類に多く含まれています。また、肉類など動物性たんぱく質を取りすぎても、体内にシュウ酸が増えてしまいます。
カルシウムと一緒に摂ると、尿ではなく便と一緒にシュウ酸を排出できるため、献立のなかでカルシウムも一緒に摂るようにしたり、アクの強い野菜はアク抜きをして食べるなど、日々少しずつ意識すると良いでしょう。

このほかにも女性の場合は、尿におりものが混じることによって濁って見えることがあります。正常なおりものであればとくに心配はいりませんが、おりものの量が多い、黄色や茶色など色が普段と違う、悪臭がするといった異変を感じたら、性行為感染症や膣炎といった病気にかかっている可能性もあるので注意が必要です。

女性にとっておりものは健康のバロメーター。恥ずかしいことではないので、気になることがあればためらわず婦人科を受診するようにしましょう。

2. 病気が疑われる尿の濁り

尿のにごりが続いたり、頻尿や痛み、発熱など他の症状を伴う場合は、何らかの病気が疑われます。
以下でにごりの症状ごとに見ていきましょう。

  • 濁って不透明な黄色い尿
  • ピンク色や茶褐色など、赤っぽい尿
  • 浮遊物の混ざった尿

淡い黄色ではあるものの、便器の底が見えないような不透明な尿の場合、最も疑わしいのが「急性膀胱炎」です。女性に多く、にごりのほかに頻尿や排尿時の痛みといった症状を伴います。
膀胱に細菌が入り込んで繁殖し、炎症を起こしている状態で、悪化すると炎症が腎臓にまで達して「腎盂腎炎(じんうじんえん)」に発展してしまう恐れも。早期であれば、市販薬を適切に使うことで治療も可能です。

膀胱炎の症状とその原因、知っていると安心の予防法まで

ピンク色やコーラ色など、赤っぽい色の尿が出る場合は「血尿」が疑われます。腎臓、膀胱、尿管、尿道など、尿が作られて体外に排出されるまでのどこかの臓器で出血していることが考えられます。
出血の原因としては、結石や先ほど出てきた急性膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんといった病気が挙げられます。いずれにしても、早急に泌尿器科を受診することが必要です。

尿の浮遊物は膿(うみ)が混入している可能性が考えられます。この場合疑われるのは、男性に多い尿道炎や前立腺炎。性行為等によって淋菌やクラミジア菌、大腸菌などの細菌に感染し、尿道や前立腺に炎症を起こす病気です。
原因菌が淋菌の場合は、尿に大量の黄色い膿が、クラミジア菌の場合は少量の淡黄色〜白色の膿が混じってにごり、痛みも伴います。

どの場合もすぐに泌尿器科を受診し、原因菌に合わせて適切な治療を受けるようにしましょう。
また女性の場合はこれらに感染しても、少しおりものが増える程度で感染に気付かないことがあるため、疑わしい場合はパートナーも一緒に検査を受けるようにしましょう。

「尿」は腎臓からのメッセージ

毎日大量の血液を漉して血液のコンディションを最適な状態に整えつつ、不要なものを集めて尿を作り出している腎臓。
慢性腎臓病になっても、進行するまでなかなか自覚症状が現れないことから、「我慢強い臓器」とも言われます。

唯一、腎臓の様子を推し量ることができる手がかりが「尿」。色やにごり、泡立ちや臭いなど、おしっこを観察することで自分の腎臓が健康に働いているかどうかを推測することができます。

便秘でウンチが1週間出なくても、生死にまで関わることはあまりありません。ところが尿は、出ない状況が数日続くだけで確実に死に至ると言われます。
それほど生命維持の根幹に深く関わっているのが尿、そして尿を作り出す腎臓の働きなのです。

そうと分かれば今日から、オシッコを流す前に一呼吸おいて観察してみましょう。泣き言を言わない腎臓が尿を通じて送ってくる、小さなシグナルを見落とすことのないように。

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むくみも改善。