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思春期ニキビはなぜできる?予防と対策にすべきこと

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思春期の女子学生、ニキビに立ち向かう10代の心を悩ませる思春期ニキビ。おでこや頬など目立つところにたくさんできてしまうと、友達と遊びに行っても心から楽しめず、部活にも勉強にも身が入らない・・・そんな悩みもよく聞きます。
少しでもきれいなお肌に近づきたくて、洗顔や毛穴ケアをがんばっているという10代も多いのでは?

ところが、そのケアもやり方を間違うと、逆にニキビを悪化させる原因になってしまうことが。
ニキビをきちんと治すためには、敵をよく知り、正しい方法でケアしていくことが大切です。思春期ニキビの原因とその攻略法について、以下で学んでいきましょう。

思春期ニキビができるメカニズム

思春期ニキビができるメカニズムの図思春期ニキビの直接原因はシンプル。それは毛穴の奥で悪玉のアクネ菌が増殖することです。

アクネ菌はふだんから人の体に住みついている常在菌のひとつですが、最近の研究で、腸内細菌のように善玉菌と悪玉菌がいることが分かってきました。どちらも酸素が嫌いで、空気に触れない毛穴の奥に住んでいるのが特徴です。

善玉のアクネ菌は皮脂を食べて肌を弱酸性に保ち、病原菌から肌を守ってくれています。ところがなんらかの原因で皮脂が毛穴に詰まってしまうと、それをエサに悪玉のアクネ菌が増殖。詰まった皮脂を分解し、遊離脂肪酸という物質に変えていきます。これが酸化すると、過酸化脂質という有害物質に変化。その刺激で毛穴が炎症を起こしているのが、思春期ニキビの正体です。

この炎症が悪化すると、アクネ菌を倒そうとして白血球やリンパなどが集まってきます。炎症と闘った白血球の死骸が黄色い膿として見えているのが、いわゆる「黄ニキビ」の状態。
ここからさらに炎症が進むと、毛穴の壁を超えて炎症が広がり、クレーターのようなニキビ跡が残ってしまうことも。ですから思春期ニキビは、炎症を広がらせないことが大切なのです。

10代がやりがちな間違ったニキビ対策とは

ニキビは、洗顔だけで治るものではない思春期ニキビの正体が分かったところで、「毛穴に詰まった脂やアクネ菌が原因だから、洗顔で徹底的に洗い流せばいいんだ!」と思ったあなた。それは間違いです。

そもそも皮脂もアクネ菌も、健康な肌にとって必要なもの。いくら洗ってもゼロにはできませんし、ゴシゴシ洗ったり、殺菌力や洗浄力が強すぎると、肌が乾燥してバリア機能が低下し、敏感肌になってしまいます。

「脂性肌だからニキビができちゃう。化粧水はつけないか、さっぱりタイプを使っている」というあなたも、黄色信号。毛穴引き締め効果などが宣伝文句に書かれた化粧水は、アルコールを配合していることが多いのですが、これも肌にとって刺激になり、乾燥を招きやすいのです。

そして乾燥こそ、思春期ニキビの大敵。皮脂を取り除きすぎると、肌は皮脂が足りないと勘違いしてよけいに皮脂を分泌します。これが皮脂の過剰分泌につながるので、ニキビ予防には肌の潤いを守るスキンケアが大切です。

もうひとつのよくある間違いは、「ニキビはつぶしたほうが早く治る」という誤解。炎症を起こしていないごく初期の段階なら問題ないのですが、炎症が始まっているニキビの場合は、自己流でつぶすと雑菌が入って炎症が悪化し、跡が残る原因に。
炎症の有無は素人には判断が難しいので、皮膚科で処置してもらう以外は、ニキビをつぶすのは厳禁です。
できてしまったニキビの炎症を早く沈静化させるためにも、よけいな刺激は大敵。こする、さわる、つぶすなどは御法度、刺激の強い化粧水やコスメも避けるべきことを覚えておきましょう。

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