和漢コラム便秘の解消にCOLUMN

便秘のための漢方薬、症状別お薬のえらび方。

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お腹がパンパンなのに、予感さえない。やっと出たと思ったら、うさぎのようなコロコロ便が少しだけ・・・。自分のお腹のことながら、もどかしい思いをしている方は多いことでしょう。

ただ、便秘というのは、大腸の中だけの問題ではなく、身体全体のバランスが崩れていることを知らせているサインでもあります。そんな身体全体に目を向けて、便秘を改善しようとするのが漢方(東洋医学)の考え方。

今回は、漢方の視点からみた便秘のタイプと、処方される一般的な漢方薬、西洋医学と東洋医学の考え方についてご紹介します。

漢方(東洋医学)と西洋医学。便秘をどう診る?

まずは、便秘という状態を、西洋医学と東洋医学(中医学)の視点から考えてみましょう。

西洋医学でみる、便秘のタイプとは

一般的に西洋医学(現代医学)の観点から、便秘は以下の4つの種類に分けることができます。

  • 弛緩性便秘
    大腸のぜん動運動が低下しているために、便を送り出すことができず便秘になっている状態。運動不足や食物繊維の不足などが原因。

  • 直腸性便秘
    腸の出口である直腸まで便は到達しているのに、便意を感じにくく便秘になっている状態。トイレを我慢したりすることで直腸の神経が鈍くなると言われる。

  • けいれん性便秘
    大腸がけいれん性の収縮運動をすることで、腸が狭くなって便秘に。ストレスや睡眠不足などで自律神経が乱れることが原因。

  • 器質性便秘

    腸にポリープやがんなどができて便の通り道がふさがれることによる便秘。

詳しい分類はこちら「知っていますか、便秘薬の種類。自分に合う薬の選び方」

漢方の視点(中医学)でみる、便秘のタイプ

一方、中医学的にみると、便秘のタイプは主に以下のように分類されます。

  1. 「気」の流れが停滞して起こる便秘
    気(生命活動のエネルギーとなる)の流れが悪くなることでお通じが滞る。ストレスや緊張などから起こる。

  2. 「血」のめぐりが悪くなることで起こる便秘
    血のめぐりが悪くなる状態(漢方では「お血」という)によって便秘状態に。

  3. 「水」が足りなくなって起こる便秘
    水(血以外の水分)が不足した状態によって便秘に。コロコロとした便が出るタイプ。

西洋医学と東洋医学(漢方)のとらえ方の違い

「気・血・水(き・けつ・すい)」というのは東洋医学独自の考え方。その詳細は次でご紹介するとして、上記のように便秘のタイプ分けも、西洋医学と東洋医学(中医学)ではまったく異なります。
どちらかが正しいということではなく、その違いは、身体を診る視点のちがいによるものです。

西洋医学(現代医学)は、解剖学など科学的な視点から人体をとらえる学問。その治療方法は、身体を構成する器官や組織などで細分化してとらえ、病巣を取り除いたりウィルスを排除するなど、局所的に対処します。
基本的には検査結果のデータをもとに判断するため、検査に表れない不調(たとえば、体がだるいが検査では異常がないなど)は治療範囲から外れる場合があります。

東洋医学(中医学)は、健康状態を全身でとらえる考え方。局所的だけでなく、身体全体のバランスに乱れがないかという視点で考えるため、検査結果には表れない体の不調(※不定愁訴:ふていしゅうそ)も治療対象となります。
身体全体として考えると、何かしら不調を感じるというのは、体からSOSサインが送られているということ。いわば、病気の一歩手前のような状態を、東洋医学では未病(みびょう)と言います。

それは自然治癒力を高めることで、バランスを整えて健康な状態に戻そうとする、予防医学の考え方。便秘も、深刻な症状を除けば、それ自体が病気というよりは未病の一部として考えることができます。

※不定愁訴(ふていしゅうそ)
頭痛や肩こり、不眠症、めまいなどの体の不調。検査をしても、異常が見当たらなかったり原因となる病気が特定できないが、自覚症状がある状態。西洋医学では、自律神経失調症とされる場合が多く、具体的な治療が施されないケースがほとんどです。

気・血・水(き・けつ・すい)とは

東洋医学(中医学)では、身体の状態をいくつかの切り口でとらえるのですが、その代表的な考え方が「気・血・水」。
それは人体を構成し、生命を維持するための基本要素で、この3つがバランスよく関係しあって健康な状態を保つと考えられています。

「気」とは、生命活動の根幹をささえるエネルギー。実際に体を解剖しても目に見えるものではなく、西洋医学の視点に慣れている私たちにはピンとこないかもしれません。しかし、元気、英気、勇気、活気、雰囲気・・・と、日常的に使う多くの言葉に「気」が使われているように、感覚的には理解できるのではないでしょうか。

「血」は、全身を循環して各器官に栄養を送るもの。血液だけでなく、ホルモンや栄養やエネルギーなど、全身に栄養を与えるものを意味するので、気と同様に精神的な活動を支えるものでもあります。

「水」は、「血」以外のすべての水分を意味し、汗や涙、鼻水、よだれなども含まれます。「水」は体内をすみずみまで潤す働きをしています。



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