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膀胱炎は市販薬で治せる?病院へ行くべき症状とは

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つらい膀胱炎、早く治したいけれど、忙しくて病院に行く暇がない!そんなときに頼りになるのが薬局で気軽に買える市販薬です。
ただし手に入りやすいといっても医薬品。飲み方を間違えると、いったん症状は治まっても再発しやすくなるなど、本来の効果が発揮できないことも。

このコラムでは膀胱炎の薬が効くメカニズム、正しい膀胱炎の薬の飲み方に加え、病院へ行くべき膀胱炎の症状や、他の病気の可能性がある症状もお伝えします。
いざというときに頼りになる市販薬。かしこく活用して、トイレ問題に煩わされることのない健やかな膀胱を取り戻していきましょう。

膀胱炎を正しく知ると、お薬の選び方が見えてくる

膀胱炎とは、細菌が膀胱のなかで増えて、炎症をおこす病気です。
その種類はいくつかありますが、健康な女性が急に発症する場合は、大腸菌などの細菌が尿道口から入ることで引き起こされる細菌性の急性膀胱炎がほとんど。女性の場合、男性と比べて尿道が短く細菌が侵入しやすいことから、膀胱炎にかかりやすい傾向にあります。以下のような症状がある場合は、急性膀胱炎を疑ってみましょう。

急性膀胱炎の初期に起こりやすい症状とは

  • すぐトイレに行きたくなる
  • 排尿時にツーンとした痛みを感じる
  • 残尿感がある
  • 尿の一回あたりの量が少ない
  • 尿が白くにごる

膀胱炎の症状について詳しく見る

膀胱炎を治すために大切なこと

細菌性の膀胱炎であるということは、その原因となる細菌をしっかりと取り除くことが大切です。
また、膀胱炎はくり返し発症しやすい病気であることも、気をつけたいポイント。一度は治まったのにまた症状が出たというケースが多く、それは膀胱に残っていた原因菌がふたたび繁殖することで起こるものです。

膀胱炎の市販薬は、ドラッグストアなどで気軽に手に入りますが、お薬を選ぶ際には炎症や痛みを抑える作用とともに、抗菌作用がしっかりとしたお薬を選ぶようにしましょう。

膀胱炎の市販薬が効くメカニズム

膀胱炎の市販薬には、利尿作用のある生薬、抗炎症作用のある生薬、抗菌作用のある生薬、鎮痛作用を持つ生薬の4つを組み合わせた漢方系の薬があります。

漢方薬は植物など自然界に存在するものから抽出された、薬理作用を持つ成分(=生薬)を組み合わせたお薬。抗生物質のように体内の菌を殺すような直接的な効果はありませんが、働きの異なる薬効成分がそれぞれ穏やかに作用し、つらい膀胱炎の症状を和らげ、治していきます。

  1. 尿で菌を押し流す=利尿作用
  2. 炎症を抑える=抗炎症作用
  3. 菌の増殖を防ぐ=抗菌作用
  4. 痛みを和らげる=鎮痛作用

この4つの働きをもつ生薬の合わせワザが、つらい痛みを抑えながら膀胱のコンディションを整え、膀胱炎の治療に効力を発揮します。市販薬を購入する時には、4つの作用を持つ成分が含まれているか確認しておくと良いでしょう。

膀胱炎の薬の正しい飲み方

・用法用量を守って服用する

まずは当たり前ですが、薬に添付されている「使用上の注意」をよく読み、用法用量を守って服用すること。

・症状が改善しても、すぐに薬をやめない

そして膀胱炎の薬を飲む場合に気をつけたい重要ポイントとして、薬を飲んで症状が改善したと思っても、すぐに薬をやめないことです。先にご紹介したように、もう良くなったと思っても、膀胱のなかにはまだ菌や炎症が残っていることがあるからです。

この状態で薬をやめてしまうと、疲労や寝不足などをきっかけに、わずかに残った菌が増殖して膀胱炎が再発してしまうことが。症状が収まってからも数日は薬を服用するようにし、しっかり膀胱内のコンディションを整えておくと安心です。

・積極的にトイレへ行く

また、病状の改善には尿で菌を流し出すことが役立つため、薬を服用したら同時に水分を多めに摂ることも重要なポイント。
さらに、せっかく尿が作られても、排尿を我慢してしまっては元も子もありません。トイレに行くことも膀胱炎治療のひとつと心得て、どんどんトイレに行きましょう。

・お腹を冷やさず、睡眠をしっかりとる

トイレを我慢する以外にも、お腹を冷やす格好をしていたり、寝不足が続いているようでは、せっかく膀胱炎の薬を服用していても、治りが遅くなってしまうことも。
膀胱炎を早く治したいなら、薬だけに頼るのではなく、お腹を温める、しっかり眠って菌への抵抗力をつけるといった、基本的な対策も同時に行っていきましょう。

これらの注意事項は市販薬だけでなく、クリニックで処方された抗生物質などの薬を服用する際にも同じことが言えます。もらった薬は最後まで飲み切り、排尿をガマンしないことや水分をしっかり摂ることを心がけていきましょう。

膀胱炎になりやすい生活習慣とは?

膀胱炎で病院に行く目安は?

膀胱炎は、ごく初期の段階であれば市販薬で対応することができます。しかし初期のうちに適切な対応をとらないで悪化させてしまうと、炎症が腎臓にまで及んで腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こすこともあるので注意が必要。

もし下記に当てはまる症状があれば、ただちに泌尿器科など専門のクリニックに行き、医師の診察を受けてください。

  • 38℃以上の発熱がある
  • 背中や腰に痛みがある
  • 吐き気がある
  • 我慢できないほど痛みが強い
  • 血尿が出た

また市販薬を2〜3日飲んでも症状が改善しない場合は、細菌が原因の急性膀胱炎ではない可能性があります。この場合もただちに病院へ行き、医師の診察を受けるようにしましょう。
しっかり薬を飲みきり、予防も心掛けているのに膀胱炎を繰り返してしまう場合には、結石や膀胱がん、腫瘍など別の病気が隠れていることも考えられます。こうした病変によって尿の流れが弱まり、細菌をしっかり洗い流せなくなってしまうことで、細菌が繁殖しやすくなるのです。
「いつもの膀胱炎ね」と薬を飲んで治すのが癖になっている場合も、一度きちんと病院で検査を受けることをおすすめします。

市販薬は急性膀胱炎の初期に有効

市販薬で膀胱炎を治すことができるのは、ごく初期の段階まで。悪化する前に適切に薬を飲んで、しっかり休養をとって免疫力を高め、膀胱炎を治していきましょう。

繰り返してしまう膀胱炎の原因は、トイレを我慢したりお腹を冷やしたり、ついついやってしまっている生活習慣のせいかもしれません。

膀胱炎の症状とその原因、知っていると安心の予防法まで

それらに心当たりがないのに膀胱炎になりやすい場合は、細菌が原因の急性膀胱炎とは異なる病気の可能性も。繰り返す膀胱炎をきちんと治すためには、自己判断は禁物です。少しでも気になる点がある場合は迷わず病院へ行き、医師の診察を受けましょう。

「膀胱炎の市販薬」に関するまとめ

Q.膀胱炎は、市販薬で治せる?

症状が悪化していない急性膀胱炎は、治すことが可能です。
市販されている膀胱炎の薬は、生薬を組み合わせたお薬であるため、抗生物質のような直接的に菌を殺す効果はありません。
しかし、薬効成分の働きにより、痛みをおさえ(鎮痛・抗炎症作用)、菌を弱らせ(抗菌作用)、菌を押し流す(利尿作用)ことで、膀胱炎の治療に効力を発揮します。

Q.膀胱炎は何日くらいで治るの?

市販薬の場合、通常は約4~7日間の服用で、原因菌を抑え込むことができます。
痛みなどの症状が治まっても、膀胱の中には原因菌が残っている場合があるため、薬は残さす飲み切るようにしましょう。

また市販薬を2〜3日飲んでも症状が改善しない場合は、細菌性の急性膀胱炎ではない可能性があります。ただちに病院へ行き、医師の診察を受けるようにしてください。

Q.市販薬ではなく、病院に行く目安とは?

膀胱炎が悪化してしまうと、炎症が腎臓にまで及んでしまう場合があります。
以下のような症状がある場合は、ただちに泌尿器科など専門クリニックで医師の診察を受けてください。

  • 38℃以上の発熱がある
  • 背中や腰に痛みがある
  • 吐き気がある
  • 我慢できないほど痛みが強い
  • 血尿が出た

膀胱炎は、症状が軽いうちに早めの対処を

初期症状の段階なら、膀胱炎は市販薬で治すことができます。そのまま放置して悪化させないために、原因菌を残してしまって再発しないために、早めの対処をおすすめします。

販売名: 腎仙散(ジンセンサン) [第2類医薬品]

濃縮エキスが効く

12包 1,500円(税込1,650円)4日分
21包 2,580円(税込2,838円)しっかり7日分

  • 15種の生薬配合。
  • 尿路消毒薬として使われてきた抗菌作用の高い「ウワウルシ(成分アルブチン)」を配合。
  • 痛みをおさえ(鎮痛・抗炎症作用)、原因菌を弱らせ(抗菌作用)、菌を押し流す(利尿作用)ことで膀胱炎を治します。

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