和漢コラム膀胱炎の改善にCOLUMN
膀胱炎とは?治し方は?よく分かるQ&A
トイレに行くとツーンと痛い。ひょっとして膀胱炎かも?
膀胱炎はよくある病気なのに、どうも他人には相談しにくいし・・・。あなたが膀胱炎について聞きたいこと全部お答えします。
膀胱炎とは?
Q.膀胱炎とはどんな病気?
膀胱炎とは、大腸菌などの細菌が膀胱の中に入って増殖することで、膀胱が炎症をおこす病気です。女性がかかりやすい病気です。
Q.なぜ、女性は膀胱炎にかかりやすい?
男性と比べると女性は尿道が短いため、細菌が膀胱にたどり着きやすいためです。
ただ、細菌が入ったから必ず膀胱炎になるというわけではありません。ほとんどの場合は、尿が洗い流してくれるのですが、おしっこをガマンしたり、疲れなどから免疫力がおちていると、細菌が繁殖しやすくなります。
Q.膀胱炎は自然に治ることもある?
症状が軽い場合は、しっかりと水分を摂取して休息することで自然に治ることがあります。その一方で、放置しておくと症状が悪化する場合もあるので、注意深く症状を観察するようにしてください。
もし、排尿痛や頻尿などの症状が続く場合は、医師の受診をお勧めします。すぐに病院に行けない場合は、市販の膀胱炎のお薬で少しでも早く対処しましょう。
Q.膀胱炎が悪化すると、どうなる?
膀胱炎は、膀胱の粘膜が炎症をおこしている状態。その炎症が腎臓にまで及んでしまうと、腎盂腎炎(じんうじんえん)を起こす可能性があります。
もし、以下のような症状があれば、すぐに泌尿器科など専門クリニックで医師の診察を受けましょう。
- 38℃以上の発熱がある
- 背中や腰に痛みがある
- 吐き気がある
- 我慢できないほど痛みが強い
- 血尿が出た
Q.膀胱炎には種類がある?
膀胱炎にはいくつかの種類があります。
1.単純性膀胱炎
一般的に多いのがこのタイプ。大腸菌などの細菌が膀胱の中に入ることで発症します。急性膀胱炎もこれに当てはまります。
原因としては、トイレをガマンしたり、体の冷え、ストレスなどによる免疫力低下などが影響することが多いようです。
2.複雑性膀胱炎
尿路に基礎疾患(尿停滞・尿路結石・尿道狭窄・膀胱腫瘍など)があることで発症する膀胱炎です。そのため、まずは原因となる基礎疾患を治療しないと治りにくい病気です。
3.間質性膀胱炎
何らかの原因で膀胱の粘膜に炎症が起こり、筋肉が萎縮する病気です。間質性膀胱炎になると膀胱が膨らみにくくなるため、尿をためる量が1/2〜1/4程度になり、トイレの回数がとても多くなります。また、尿がたまると下腹部にはげしい痛みを感じます。こちらも、単純性膀胱炎と同じく、女性に多い病気です。
Q.膀胱炎はくり返しやすいの?
膀胱炎はくり返しやすい病気といえます。その理由は、原因菌の退治がしっかりできていないことによるもの。
症状がおさまっても、膀胱のなかにはまだ原因菌が残っている場合があり、それらがまた復活することで発症してしまうのです。
膀胱炎をくり返さないためには、
・症状改善後も2~3日は薬の服用を続ける
・抗菌作用のしっかりした薬を選ぶ
ことが大切です。
また、膀胱炎になりやすい生活習慣を続けていると、再発してしまう可能性もあります。
膀胱炎の症状とは
Q.膀胱炎の主な症状は?
初期症状としては
- 下腹部に違和感がある
- トイレが近くなる
- トイレの後すっきりしない。残尿感がある
- トイレの回数が増えて、一回あたりの尿の量が少なくなる
中期症状としては
- 排尿の終わりにツーンとした痛みがある
- 排尿のときにしみる
- 尿が白くにごる
- トイレの回数がさらに増える
などの症状が出てきます。
このような症状がある場合、急性膀胱炎の可能性があります。
急性膀胱炎の場合、症状がまだ軽いうちなら市販薬で治すことができますが、重症化すると医療機関での受診が必要になります。できるだけ早めに対処することをおすすめします。
Q.膀胱炎になると、どこがどのように痛くなる?
一般的に多い症状としては、
- 排尿のときに尿道口がツーンと痛い
- 下腹部の違和感、圧迫感
- 排尿のときに灼熱感がある
- 排尿のとき、途中よりも後半や終わってから痛みがある
などです。
膀胱炎で痛みを感じるのは、炎症をおこした膀胱が排尿によって収縮することで刺激されて起こります。
※痛みを感じる場所や感覚は個人差があります。
Q.膀胱炎が悪化すると、どんな症状?
- 38℃以上の発熱がある
- 背中や腰に痛みがある
- 吐き気がある
- 我慢できないほど痛みが強い
- 血尿が出た
このような症状がある場合は、炎症が腎臓にまで広がることで起きる「腎盂腎炎(じんうじんえん)」の疑いがあります。
すぐに泌尿器科など専門クリニックで医師の診察を受けるようにしてください。