和漢コラム膀胱炎の改善にCOLUMN

さっきトイレに行ったのに…。残尿感の原因と対処法は

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その残尿感、普段の心がけで対処できることも

あなたの残尿感が、4つの病気どれにもあてはまらない場合は、普段できる対処の可能性も探っていきましょう。
睡眠不足が続いている、ストレスの多い毎日だ、体が冷えている、どれかに思いあたることはありませんか?

自律神経の乱れの可能性

睡眠不足、ストレス、冷え…。それらはすべて、自律神経の乱れにつながり、残尿感にも影響します。

自律神経には、緊張状態のときに優位に働く交感神経、リラックスした時に優位に働く副交感神経の2種類があります。通常は、仕事や勉強のときには交感神経、くつろいでいるときには副交感神経が優位に働きます。しかし、睡眠不足やストレスによって、このバランスが崩れることがあります。

また更年期の女性なら、更年期障害の症状のひとつとして残尿感があらわれることも。更年期には女性ホルモンが急激に減少する影響で、自律神経が混乱してバランスを崩すことがあるのです。

自律神経は体温もコントロールしています。バランスが崩れると体温調節がうまくいかなくなり、体の冷えにつながることが。体温が低いと、体の熱を逃がさないように交感神経が働き、血管を収縮させます。すると膀胱や尿管の血管の収縮によって膀胱が硬くなり、残尿感があらわれることがあるのです。

対策1:血行を良くする生活

このような原因の残尿感を改善するには、体温を上げ、血行を改善することから始めましょう。

  • 生活リズムを整え、質の良い睡眠をとる
  • ストレス解消の方法を見つける
  • 体を温めるようにする

日々、忙しくしている現代人は、ストレスを感じることも多いでしょう。眠れない夜が続くようなら、いい香りの入浴剤でゆっくり湯船につかる、好きな音楽を聴く、ストレッチで体を伸ばすなど、体を温めることや、リラックスできることを習慣にしていきましょう。

対策2:体操で膀胱をやわらげる

血液中の酸素は膀胱を柔らかくする働きがあり、酸素が不足すると膀胱は硬くなります。それは、膀胱の血管が収縮し、血行が悪くなるためです。硬くなった膀胱は伸び縮みしにくくなり、尿を溜めたり出したりする機能がうまく働かなくなって、それが残尿感や頻尿につながると考えられています。

膀胱の硬さをほぐして、伸び縮みの機能を取り戻すには、膀胱のまわりの血行を改善し、酸素を供給することが大切。そこで、膀胱の近くにある骨盤底筋群を動かして血行を促す、「おしり体操」をご紹介します。骨盤底筋群は肛門括約筋と連動しているので、肛門を締めたり緩めたりすることで動かすことができるのです。

  • お尻体操の方法

    • 【姿勢】3つのうちどれでもOKです。
      • 椅子に座る
      • つま先立ちで立つ
      • 横たわってお尻を浮かせる
    • 【体操の方法】
      1. お尻の穴をギューッと締めて5秒間キープ。
      2. ゆっくり緩める。

最初は回数が少なくても毎日続け、徐々に1日20回程度に増やして続けるとよいでしょう。

人には相談しにくいことだからこそ、対処は早めに

いつも尿が残っている感じが続いていると、仕事や勉強でも、友人とのおしゃべりでも、集中しにくいものです。
原因を特定できれば、対処法もわかる。そうすれば、すっきりした気分を取り戻すことができます。

まずは残尿感以外の症状から、はじめにご紹介した4つの病気か、そうでないかを推測。痛みや尿意切迫感がなく残尿感だけなら、まず生活習慣の改善やお尻体操を試してみましょう。足の裏やへその下にある、体を温めるツボを押してみるのもいいですね。

それらをしばらく続けても改善しない場合や、ほかに何か体の不調を感じる場合には、泌尿器科などの医師に相談しましょう。
ひとりで悩む時間が長ければ長いほど、重苦しい気分を長く抱え込むことになってしまいます。
なるべく早めに対処して、残尿感にサヨナラ。そして、すっきりした毎日を取り戻してくださいね。

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