和漢コラム男性更年期の対策COLUMN
疲れがとれない原因に、男性更年期があった。その症状と対策。
しっかり寝たはずなのに、体がだるい。最近イライラしたり気分が落ち込んだり、仕事に集中できない。そんな症状があるなら、それは男性更年期の影響かもしれません。
	40代以上男性の多くが何らかの症状を感じている可能性があるにもかかわらず、あまり知られていない男性の更年期障害。その症状やメカニズム、対処方法をご紹介します。
疲れには2種類ある。心の疲れと、身体の疲れ
日々忙しく活躍する世代にとって、疲労感は当たり前すぎる感覚。それだけに、疲れの原因や対処方法に鈍感になっている人が多いのではないでしょうか。けれども、心の疲れと身体の疲れの原因は別物であり、その改善方法も異なります。
- 身体の疲れとは
- 身体の疲れは感じるが、気持ちは張っている。
 - ほとんどの場合、睡眠をしっかり取ることで回復する。
 
 - 心の疲れとは
- どんよりとした疲労感、慢性的に疲れている。
 - 人と会うのが面倒くさい。
 - 身体を休めても疲れがとれない。
 
 
身体の疲れは、多くの場合、睡眠やビタミン剤などで改善できますが、厄介なのが心の疲れ。職場の人間関係や家族の問題など、責任世代になるほど精神的なストレスも増えがちで、なかなか簡単には解決できないケースが多いものです。
		とはいえ、慢性的な心の疲れを解消できずにため込んでいると、自律神経のバランスを崩してさまざまな不調を引き起こしたり、内臓疾患などのきっかけにもなりかねません。
心の疲れは、男性更年期障害のおもな症状だった
精神的な疲労の原因は、人によってさまざまではあるものの、その一部が男性更年期によるものだとしたら?
		「なんだ、そういう原因だったのか」と少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
女性の更年期障害に比べると、あまり知られていない男性の更年期障害( LOH [ Late-Onset Hypogonadism ] 症候群 )。これは男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下することによって起こる症状なのです。
男性更年期障害の主な症状とは
- 精神面:
- イライラする
 - 抑うつ、不安感
 - 集中力や記憶力の低下
 - 何をするのも面倒くさい
 - 不眠症
 
 - 身体面:
- ほてり、寝汗、耳鳴り
 - 筋力低下
 - 頻尿
 - 勃起障害、性欲低下
 
 
女性の場合は、閉経の前後に症状が現れるため意識しやすいのですが、男性の場合は、更年期障害について認知されていないことや、症状の出方にも個人差があるために気づきにくいようです。
		また一般的には、男性ホルモンが減る=性欲減退やEDといった性的な影響にばかり目がいきがちで、精神面への影響が大きいことはほとんど知られていません。






