和漢コラムニキビの治し方COLUMN
その行動が顎ニキビを招く!?ついやりがちなNG習慣7つ
顎ニキビを防ぐ3つの対策
あなたの顎ニキビの原因は、寝不足ですか?それともスキンケアに問題がありそうですか?
ここまで読んできたなら、だいたい目星がついているのではないでしょうか。
ここでは各項目ごとに、さらに詳しく対策を解説していきます。
質のよい睡眠をとるための、5つの習慣
ストレスニキビや胃腸トラブルのニキビを治すために、欠かせないのが質の良い睡眠です。
1.眠る2時間前から、ブルーライトを浴びない
先ほども出てきたブルーライト。脳に強い光の刺激を与えるため、脳は朝だと勘違いして、睡眠をうながすメラトニンというホルモンの分泌が減り、眠りが浅くなってしまいます。
2.朝おきたら、太陽の光をしっかり浴びよう
睡眠をうながすメラトニンをつくるためには、材料となるセロトニンというホルモンが必要。そのセロトニンを作るためには朝に太陽光を浴びることです。
また、1、2、1、2とリズミカルな運動は、セロトニンの分泌を活性化させます。だから、朝の散歩は一石二鳥なのです。
3.お風呂に10分間、浸かる
全身を温める効果は、やはりお風呂がいちばん。ゆったりと温まることで副交感神経が優位になって、質の良い眠りにつながります。
4.できれば寝室は真っ暗に
メラトニンは少しの光でも分泌が抑制されるため、眠る前からTVやスマホは消して部屋を薄暗くしてみる。寝室は危なくない程度に暗くする。夜中にトイレに行く動線もフットライト程度にする、といった工夫も取り入れてみてください。
5.起床時間を一定にする
体内時計を整えることは、質のよい睡眠はもちろん、自律神経のバランスを整えるなど、健康と美容にかかせない対策として注目されつつあります。
そのためには、朝起きる時間を一定にすることが大切。たとえ飲み会で眠るのが遅くなっても、翌朝は同じ時刻に起きる習慣をつけましょう。
顎ニキビを防ぐために、とりたい食べもの、避けたい食べもの
1.腸内環境をととのえる食材
便秘など腸内環境が悪化することは、大人ニキビの原因に。そのためには、腸内の善玉菌を増やしてくれる食材をとることがポイントです。
- 乳酸菌・ビフィズス菌をふくむ食材:ヨーグルト、チーズ、キムチ、納豆などの発酵食品
- 食物繊維やオリゴ糖をふくむ食材:海藻類、キノコ類、イモ類、大豆、バナナ、ごぼうなど
2.ニキビ予防となるビタミン・ミネラル
- 鉄分:不足すると血行が悪くなり肌の栄養不足につながる。とくに顎や口まわりのニキビの原因になりやすい。
レバー、赤みのお肉、魚など、動物性の鉄分が吸収率が高くおすすめ。 - 亜鉛:タンパク質の代謝を促す重要なミネラル。お肌はタンパク質でできているため、不足すると肌のターンオーバーが滞る原因に。
牡蠣、サバ、イワシ、あさり、赤身肉、チーズなど。 - ビタミンB2:脂肪の代謝や細胞の再生をたすける。不足すると、肌が脂性にかたむき、ニキビができやすい状態になる。
ピーナッツなど豆類、牛乳、卵、レバー、焼きのり、緑黄色野菜など。 - ビタミンB6:肌のターンオーバーをたすける。神経の興奮をしずめる働きにも関係するため、ストレス対策にも必要。ニキビ跡の原因となる酵素を抑制する力もあり。
いわし、さば、さけ、まぐろ、さんま、豚肉など。
3.体にたまった毒素を出しやすくする食材
便秘に限らず、食品添加物や車の排気ガス、喫煙など、現代人の体内にはさまざまな原因から毒素がたまりやすいと言われています。デトックス効果の高い野菜を積極的に取り入れるのも一つの方法です。
- 有害物質を吸収させなくする:にんにく、玉ねぎ、ニラ、ほうれん草、長ネギなど
- 有害物質を無毒化するのを助ける:ブロッコリー、キャベツ、大根、にんにく、玉ねぎ、海藻類など
- 有害物質の体外排出を助ける:ごぼう、キノコ類、海藻類など
4.避けたほうがいい食べ物
スイーツや菓子パン、揚げ物は胃腸に負担をかけるうえ、皮脂の分泌が多くなるため避けたいメニュー。
また、アルコールの飲みすぎ、刺激物もお肌には悪影響をおよぼします。
チョコレートは脂肪や糖が多いものを選ばなければ、実はあまり影響はないといわれています。高カカオのものを適量に摂ると良いでしょう。
ニキビ予防のための正しいスキンケア習慣
1.正しい洗顔方法をマスターしよう
- クレンジングは、肌に負担のすくないジェルタイプ、ミルクタイプで
- 洗顔石鹸はしっかり泡立てて。肌をゴシゴシこすらず、泡でマッサージするように
- 顎・首の上部まで洗うつもりで、しっかり洗い流す。お湯の温度はぬるめで
2.保湿ケアがニキビ予防のカギ
- 洗顔後したらすぐに保湿ケアを
- 化粧水は、水溶性の保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸など)、炎症をおさえる成分(グリチルリチン酸など)、皮脂を抑制するビタミンC誘導体が配合されたものがおすすめ
- 乳液やクリームで油分を補うことで保湿効果を高めることに。ただ、油分が多いものは逆効果になるため、さっぱりしたタイプを
顎ニキビができやすい人とできにくい人は、一見同じような生活を送っているようでいて、見えないところで違うチョイスをしています。
肌のきれいなあの人は、同じ間食でも食べるものがフルーツヨーグルトだったり、SNSチェックはしないで寝る前でなく通勤途中にしていたり・・・
誰でも生活スタイルを変えるのはむずかしいことですが、まずは自分のニキビの原因に気づくことが第一歩。
それによって意識が変わり、行動が少しずつ変わっていくものです。
健康な身体をお肌を手に入れるために、今日からできることをスタートしてみてください。
参考文献:
- 「ホルモンを活かせば、一生老化しない」根来秀行、PHP研究所
- 「体内時計の謎に迫るー体をまもる生体のリズム」大塚邦明、技術評論社
- 「いちばんわかるスキンケアの教科書ー健康な肌のための新常識」高瀬聡子・細川モモ、講談社
- 「『医者いらず』の食べもの事典」石原結實、PHP研究所