和漢コラムニキビの治し方COLUMN
吹き出物はなぜできる?5つの原因から対策が見えてくる!
なぜか顎やフェイスラインにばかり、ブツブツとできてしまう吹き出物。顔だけでなく、ときには背中や胸に症状が出ることもあります。
顔にできれば人前に出たくなくなりますし、体にできれば痛かったり痒かったり・・・なんともゆううつな厄介者。
吹き出物ができる原因としては、さまざまなものが考えられますが、大きくまとめると下記の要素が挙げられます。
それは「ホルモンバランスの乱れ」、「ストレスや寝不足などの生活習慣」、「食生活」、「乾燥」、「便秘」の5つ。
これらを知ったうえで自分の生活を振り返ってみると、「私の吹き出物の原因はこれかも!」という発見があるかもしれません。
吹き出物のないすべすべ素肌なら、毎日の充実度もグンとアップするはず。自分の吹き出物の原因を探りつつ、できる対策から試していきましょう!
吹き出物ができる仕組み
まずは吹き出物ができるメカニズムから説明します。
顔にできる吹き出物の直接的な原因は、毛穴に詰まった皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖するせい。これは大人になってからできる吹き出物であっても、思春期ニキビと同じ仕組みです。
ただし、吹き出物に発展する前段階の原因:なぜ皮脂が毛穴に詰まってしまうのか、については、思春期ニキビとは異なるため、それに合わせた対策が必要に。詳しくは下記で説明していきます。
一方体にできる吹き出物については、アクネ菌が原因菌ではないことがあることに注意しましょう。
もともと人間の皮膚に常在している黄色ブドウ球菌といった細菌や、マラセチア菌というカビの一種などが、毛穴に入り込んで繁殖することで、炎症を起こしていることも多いのです。これらは毛包炎と呼ばれ、症状がニキビととてもよく似ています。
なぜ毛穴に細菌やカビ菌が入り込んでしまうのかについては、汗によるムレや、汚れ、ボディソープなどの洗い残しによる刺激や紫外線など、さまざまな要因が挙げられます。
セルフケアだけではなかなか治りにくい場合も多いため、皮膚科を受診して原因菌を特定し、治療を受けることが完治への近道です。
吹き出物ができる原因1:ホルモンバランス
顔に吹き出物ができる第一段階として、まず肌では「毛穴が詰まる」というイベントが起こります。
この毛穴詰まりを起こす要因として大きいのが、「ホルモンバランスの乱れ」です。
とくに女性は、生理前になると吹き出物ができてしまう悩みを抱えている人も多いもの。それは生理前になると、皮脂の分泌を促す作用のある「プロゲステロン」という女性ホルモンが多く分泌されるからです。
また、男性ホルモンは肌の角質を厚くして、皮脂分泌を活性化する働きを持っています。意外かもしれませんが、女性であっても男性ホルモンは少量ながら分泌されており、ストレスを受けると分泌が増えてしまいます。
毛穴が大きな男性であれば詰まりにくいですが、毛穴が小さく詰まりやすい場合は、男性ホルモンの影響を受けて吹き出物ができやすくなります。
上記のような要因で、ホルモンバランスの乱れは、毛穴詰まりから吹き出物へとつながることに。
ホルモンをバランスよく分泌させるには、ストレスを溜め込まないことや、規則正しい生活をすることが役立ちます。
吹き出物ができる原因2:ストレス&寝不足
上で説明した原因1と関連しますが、ストレスや寝不足も吹き出物の原因になります。
ストレスを溜め込んでしまうと、体を制御する自律神経がバランスを崩し、質の良い睡眠をとることができなくなります。睡眠の質が下がると、肌の再生を促す「成長ホルモン」の分泌に悪影響が。
通常眠りに入ってから3時間の間にやってくる深い眠り(ノンレム睡眠)のときに、成長ホルモンが多く分泌されるのですが、ストレスや夜更かしなどの影響で深く眠れていないと、この分泌が低下してしまうのです。
成長ホルモンは、肌細胞のターンオーバーを促進するために大切な働きをするもの。これがしっかり分泌されないと、吹き出物ができやすくなったり、できた吹き出物が治りにくかったりということが起こります。
ですから夕方から夜にかけては心と体をゆるめ、自律神経のうちリラックスモードをつかさどる副交感神経を上げていきましょう。もちろん、寝る直前に仕事や食事はNG。
スマホやパソコンはお休みして、好きな香りや音楽をかけながら、軽いストレッチがおすすめです。入眠前にホッとできる時間を作ることが、睡眠の質を高めることに役立ちます。